いびきを「かく人」と「かかない人」とは・・・
寝ているときに舌がノドに「垂れる」か「垂れないか」
舌がノドに垂れて気道をふさぐと空気の流れが悪くなりイビキが起きる。

〇なぜイビキが起こる?
仰向けで休んでいるとき通常であればスムーズに空気が気道を通り呼吸できるが、舌がノドに垂れてしまうと空気の通り道が狭くなるので、空気が振動して音を立てる。これがイビキ。

〇睡眠時無呼吸症候群の危険
イビキを放置しておくと突然死の危険が増す。10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある状態を「睡眠時無呼吸症候群」という。無呼吸な状態が長く続くと突然死が起きやすくなる。心臓に酸素がいかなくなり、血圧が上がったりもするので、心筋梗塞や脳卒中を起こす恐れがある。

〇舌が垂れる原因(1):「加齢」
舌の位置を正常に保つ「舌筋」が「加齢」により衰え、ノドの奥に舌が垂れてきて気道をふさいでしまう。

〇舌が垂れる原因(2):「肥満」
体重が増えると舌も太る。舌が太ると重くなり、その重みで垂れてしまう。

〇舌が垂れる原因(3):「アゴが小さい」
ノドとの距離が重要なので、アゴが小さい人はどうしても舌が後ろに下がる。特に下のアゴが大事で、舌の納めるスペースが狭く、少し舌が下がるだけで詰まってしまう。小顔の方は睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言える。

〇睡眠時無呼吸症候群を防ぐための対策は?
重症な人にはCPAP療法という治療がある。家庭でできる簡単な方法としては、横向きで寝ること。それだけでも8割の方のイビキが軽減した。横向きで寝るために、
・リュックを背負って寝て仰向けになることを防ぐ
・片側にだけ小さな照明を置き、無意識に明かりを避けるようにする
という方法がある。


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