台所とお勝手とは・・・
2018年9月20日 今日の一言
過去、おばあさんがいった時、確か!台所とお勝手の両方、言っていました。
〇「台所」の誕生
最初に生まれたのは「台所」。
「台所」と言う言葉が生まれるきっかけになったのは、平安時代の貴族の屋敷にあったある場所。
平安時代の屋敷では、調理をする場所は「厨(くりや)」と呼ばれていた。日本では奈良時代ごろから、火を使って調理する場所のことを「くりや」と呼んでいた。
そして、中国から調理をする意味の「厨」という漢字が入ってきた時に、「くりや」にこの漢字を当てた。
平安時代は料理をする場所と盛り付けをする場所が分かれており、盛り付けをする場所を「台盤所(だいばんどころ)」と呼んでいた。
当時、食器を載せていた脚付きのお膳のことを「台盤」と呼び、台盤を並べて料理を盛り付けていたことから「台盤所」と呼ぶようになった。
その後、次第に「台盤所」を略して、「台所」と呼ぶようになった。
つまり、元々「台所」とは料理を盛り付ける場所のことだった。
そして、「台所」で料理の盛り付けを仕切る、屋敷の主人の妻のことを「台所を取り仕切る人」ということで、丁寧な意味になる「御」をつけて「御台所(みだいどころ)」と呼ぶようになった。
室町時代になると、料理をつくる「厨」から料理を盛り付ける「台所」まで料理を運ぶ手間を省くために、料理を作る「厨」と盛り付ける「台所」が同じ建物の中に作られるようになり、この場所全体を「台所」と呼ぶようになった。
〇「お勝手」の誕生
「お勝手」という言葉は、「台所」という呼び方が生まれた少し後に誕生した。
この時代になると、台所を取り仕切るのは主人の妻である「御台所」から「使用人」になった。
室町時代になると男性の権力がより強くなり、男社会が色濃くなった。使用人の女性は屋敷の中を勝手に歩き回ったり、おしゃべりしたり、自由にできない風潮になっていった。
しかし、「台所」だけは、使用人の女性たちが食事をしたり談笑したり、男性の目を気にせず唯一自由に過ごせる場所だった。
つまり、「台所」だけが使用人女性たちにとって唯一勝手のきく場所だったので、丁寧語の「お」を付けて「お勝手」と呼ぶようになった。
今でも台所にある小さな出入り口のことを「勝手口」と呼ぶが、昔も台所に出入り口があり、使用人の女性たちが勝手に外に行き来できる出入口だったので「勝手口」と呼ぶようになった。
〇「台所」の誕生
最初に生まれたのは「台所」。
「台所」と言う言葉が生まれるきっかけになったのは、平安時代の貴族の屋敷にあったある場所。
平安時代の屋敷では、調理をする場所は「厨(くりや)」と呼ばれていた。日本では奈良時代ごろから、火を使って調理する場所のことを「くりや」と呼んでいた。
そして、中国から調理をする意味の「厨」という漢字が入ってきた時に、「くりや」にこの漢字を当てた。
平安時代は料理をする場所と盛り付けをする場所が分かれており、盛り付けをする場所を「台盤所(だいばんどころ)」と呼んでいた。
当時、食器を載せていた脚付きのお膳のことを「台盤」と呼び、台盤を並べて料理を盛り付けていたことから「台盤所」と呼ぶようになった。
その後、次第に「台盤所」を略して、「台所」と呼ぶようになった。
つまり、元々「台所」とは料理を盛り付ける場所のことだった。
そして、「台所」で料理の盛り付けを仕切る、屋敷の主人の妻のことを「台所を取り仕切る人」ということで、丁寧な意味になる「御」をつけて「御台所(みだいどころ)」と呼ぶようになった。
室町時代になると、料理をつくる「厨」から料理を盛り付ける「台所」まで料理を運ぶ手間を省くために、料理を作る「厨」と盛り付ける「台所」が同じ建物の中に作られるようになり、この場所全体を「台所」と呼ぶようになった。
〇「お勝手」の誕生
「お勝手」という言葉は、「台所」という呼び方が生まれた少し後に誕生した。
この時代になると、台所を取り仕切るのは主人の妻である「御台所」から「使用人」になった。
室町時代になると男性の権力がより強くなり、男社会が色濃くなった。使用人の女性は屋敷の中を勝手に歩き回ったり、おしゃべりしたり、自由にできない風潮になっていった。
しかし、「台所」だけは、使用人の女性たちが食事をしたり談笑したり、男性の目を気にせず唯一自由に過ごせる場所だった。
つまり、「台所」だけが使用人女性たちにとって唯一勝手のきく場所だったので、丁寧語の「お」を付けて「お勝手」と呼ぶようになった。
今でも台所にある小さな出入り口のことを「勝手口」と呼ぶが、昔も台所に出入り口があり、使用人の女性たちが勝手に外に行き来できる出入口だったので「勝手口」と呼ぶようになった。
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