脂がのっている生さんまと解凍さんま?!
脂がのっている生さんまと解凍さんま?!
12月だと「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる人が多い。

〇どちらが美味しい?
12月頃スーパーに行くと、「生サンマ」が少なくなってきて、「解凍サンマ」が多く売られている。どちらも値段に差はないが、味に違いはあるのか?
12月だと、「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる人が多い。実際に、同じサイズの「生さんま」と「解凍サンマ」の断面を比べてみると、「生さんま」は皮と身の間の脂の層が薄いのに対し、「解凍サンマ」は脂の層が厚い。

〇なぜ「解凍サンマ」は脂がのっている?
毎年サンマが獲れはじめる8〜9月、サンマはエサの豊富な北海道近海に行き、丸々と太ったサンマになる。12月頃スーパーに並んでいる「解凍サンマ」は、8〜9月の太っている時期のサンマを冷凍保存し、解凍して店頭に並べている。一方、「生サンマ」は11月以降、北海道近海から産卵場所である和歌山県近海に南下して来たものなので、長い移動でやせて脂が少なくなっている。そのため、12月頃は「解凍サンマ」の方が、脂がのっていて美味しいと感じる。

〇和食のプロ直伝!「解凍サンマ」を美味しく焼く方法
「解凍サンマ」は栄養分を多く含んでいる分、水分も多く含むため、焼くとベチャベチャになってしまう。そこで、和食のプロに「解凍サンマ」を美味しく焼く方法を聞いた。
まず、水分を抜くため爪楊枝でサンマを刺して片面10箇所ほど穴を空け、余分な水分が身の外へ流れ出るように通り道を作ってあげる。次にサンマ一尾に対して小さじ一杯の塩をふる。そして、30分間冷蔵庫で置くことで、浸透圧で余分な水分を空けた穴から出すことができる。
焼く時は、先にグリルを熱々に温めておくことがポイント。長時間焼くと脂が落ちてしまうので、事前にグリルを熱くしておき、なるべく短時間で焼き上げる。4分程グリルを温めたら、アルミホイルを敷いてサンマを焼いていく。3分ほど焼いてしっかり焼き目がついたら、アルミホイルで包み2分間蒸し焼きにして完成。

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