寿命を左右する腎臓
私たちの寿命は心臓と血液だと思っていましたが、腎臓の機能しなければならないことが次のようになります。

腎臓が寿命を左右する原因①「赤血球が作られなくなる。」

腎臓の機能が落ちて赤血球を作るホルモンが分泌されなくなると、血液内の赤血球量が減ります。

すると、運ばれる酸素の量も減り、立ちくらみやめまいなどの貧血症状が進行してしまうそうです。

つまり、長引くめまいや貧血は、腎臓の機能が低下し赤血球が作られていないサイン。

その状態が続くと、酸素を多く必要とする心臓の機能まで低下し心筋梗塞や脳卒中といった病気のリスクを上げてしまうそうです。

腎臓が寿命を左右する原因②「尿の異常」

腎臓は糸球体というフィルターで血液をろ過して尿を作っていますが、糸球体が傷つくと、ろ過機能が低下して尿にたんぱく質が出てしまうなどの異常が現れます。

さらに進行して糸球体が潰れると、ろ過機能を失ってしまうそうです。

<糸球体が傷つく原因>

・糖尿病
血液中の過剰な糖分が糸球体の血管を傷つけてしまいろ過機能が低下します。

・高血圧
糸球体に流れ込む血液の勢いが強い事で血管を傷つけてしまいろ過機能が低下します。

<糸球体の異常>
・フィルターの網目が大きくなる⇒たんぱく尿
糸球体が傷つきフィルターの網目が大きく広がると、せき止められるはずのたんぱく質が尿から出てしまいます。これがいわゆる“たんぱく尿”という状態。用を足した時になかなか泡が消えない場合や、全身にむくみを感じる場合は、腎臓のフィルター機能が壊れはじめ、たんぱく質が出てきている可能性があるので注意が必要です。

・フィルターの網目が潰れる⇒腎不全
糖尿病や高血圧によるダメージが進むと、糸球体自体が潰れてろ過機能を失います。

すると、余分な水分や老廃物の排出ができなくなり腎不全という末期状態になってしまうそうです。排出できなくなった老廃物が毒素になって身体を回ると、意識障害や生命を脅かす「尿毒症」になる危険も。また、毒素が脳に回れば認知機能を低下させ認知症のリスクを高めてしまうのだとか。そして、糸球体が潰れて水分やミネラルが排出できなくなると血管内の血液量が増加し、高血圧をさらに悪化させてしまう事もあるそうです。

腎臓が悪くなると腰痛が起こる!?
腎臓が悪くなると、尿の異常やむくみといった症状の他に腰痛が現れるのだとか。腎臓自体には痛みを感知する知覚神経はないものの、腎臓を覆う膜や尿管には痛みを感じる神経がたくさんあるため、腎臓が腫れると腰に痛みを引き起こすそうです。痛みを引き起こす原因として多いのは、腎盂炎と腎臓結石。「なんとなく腰がだるい」といった場合でも、左右どちらかの腰が痛い場合は、腎臓が腫れて炎症が起こっている可能性があるそうです。


コメント